一世一代のチャンス

今日は不思議な事がたくさん起こる。
なんとなく、自分が思ったことがそのまま起きてる気がする。
朝の上司の事もそうだが、僕が今の会社に入って休んだのは初めてだし、電車が人身事故で止まったのも初めてだ。そして、逆ナンではなかったがBarに初めて行って女性と知り合えるなんて思ってもみなかった。今日は誕生日だからか?なんて事を想像してしまう。でも、もし本当になんでもかんでも思った事が現実になるとしたら?

最寄り駅まで少し距離がある。普段より飲んでるせいか、酔いが回る。彼女も少し酔ってるみたいだ。今夜はもしかしたら行けるかも知れないと心の中で思う。

終電は11時ちょっと過ぎなので、その時間を過ぎると彼女も帰れなくなるわけだ。そしたら今夜・・・・なんて想像が頭の中を駆け巡った。しばらく歩いてると急に彼女が顔色を悪くして「ちょっとコンビニに寄りたいんだけど、いいかな?」と言ってきた。
僕は全然いいよと言って近くにあったコンビニに駆け込む。
コンビニでトイレを貸してもらい。彼女が出てくるのを待った。時計を見るともう11時。走らないと終電に間に合わない時間だ。あいにく明日は休みじゃないので、今日はもう大人しく帰るしかないと諦めかけていたが、こんなチャンスもめったにないと頭の中で葛藤していた。

彼女がコンビニから出てきて、一言「ごめんね」と、彼女はヒールなので走る事ができないので少し急ぎ足で歩く。心のどこかでこのまま間に合わなければ良いのにと思いながら。

駅に着く頃。駅の周りは人数も少なく。まさにいま電車が発車した音がした。
時計を見ると11時20分。御互いの家に帰れる終電はまるで僕が心の中で思ったように通り過ぎて行ってくれたのだった。
彼女は僕に謝り。タクシー代を出すから一緒に帰ろうと言ってくれたが、僕も男だしそれはできないと話した。結局もう一杯だけ近くのBarで飲んで帰ろうと言う事になり。駅の近くのBarに入った。久しぶりに楽しい誕生日が過ごせるかも知れない状況にますます僕の期待は高まり、カウンターでお互いに軽く一杯を頼むのだった。